AR-M2を実際ご使用してみてのご感想
フジヤエービックの根本様にAM-M2ご使用のご感想を伺いました。

AR-M2を実際ご使用してみてのご感想

Acoustic Researchというブランドはスピーカーの老舗メーカーとして知られていましたが、1年半ほど前にポータブルプレイヤー「AR-M1」を発売したことで一部マニアの間で話題となりました。

AR-M1は日本国内では正式販売されなかったこともあり、まさに知る人ぞ知る幻のプレイヤーでしたが、その後継機種が本機「AR-M2」として今回正式に国内デビューを飾ることとなりました。今回は一足お先にこのプレイヤーに触れる機会をいただきましたので、実際に使ってみての感想をお届けできればと思います。

AR-M2となったことで前機種から大きく変わった点が、OSにAndroidを採用したことにより操作系が大画面タッチパネル方式となった部分です。最近のポータブルプレイヤーでは標準的なインターフェースではありますが、本機はポータブルプレイヤーでは最大級の5インチという大画面での操作となるため、メニューやタグ情報などの文字も見やすく操作性の良さも充分です。特にアートワークが大きく表示される点は、いわゆる「ジャケ買い」ディスクの多い方にはたまらないポイントなのではないでしょうか。

ポータブルプレイヤーということで音質面についても触れないわけにはいきません。前述の通り前機種AR-M1をリリースした時からその音質の高さには定評がありましたが、それは本機AR-M2にもしっかりと受け継がれています。しっかりと芯の通った、立体感を感じさせる音づくりでハイレゾ音源はもちろんのこと、CDから取り込んだ音源でもその曲の良さを再認識させてくれるような能力を持ったプレイヤーに仕上がっています。

どっしりとした安定感を持ちながら適度に引き締まった低域やキレの良さを感じさせ、ヴォーカルや弦楽器の音色をじっくりと味わうことのできる音質です。また、いわゆるドライブ能力の高さには驚かされました。ゼンハイザー・HD25-13IIやベイヤーダイナミック・T1といった“鳴らしづらい”ことで定評あるヘッドホンたちを繋いでも、パワー不足な様子はまったく感じられません(さすがにボリュームはそれなりに上げる必要がありましたが…)。

本機にはヘッドホン端子の他にライン出力端子も装備されていますが、おそらくパワー不足を理由にポータブルアンプを別途用意する、という必要は生じないかと思います。 現在、10万円クラスのハイレゾ対応ポータブルプレイヤーは選択肢も非常に豊富ですが、本機AR-M2はその中でも有力な候補のひとつとして名前の挙がる存在となることでしょう。


お客様へ一言

レビュー中でも触れましたが、単体のポータブルプレイヤーでこのAR-M2ほどドライブ能力の高い製品は珍しいと思います。大型のヘッドフォンはもちろん、最近多くのメーカーからリリースされている10ドライバ、12ドライバというような多数のBAドライバを搭載したイヤホンでもその能力は充分発揮されるのではないでしょうか。ぜひ店頭でじっくり試聴していただきたいプレイヤーです。